~友達だから貸さない~46話

この頃は年がら年中資金繰りで苦しんでいましたので、

いつ頃の話か記憶が定かではないところもあります。

 

資金がニッチもサッチもいかず、先輩経営者に相談に行きました。

というよりお金を借りにいきました。

 

この先輩ならもしかしたらという淡い期待を持ちながら、

多少の誇張も含め現在の苦境を必死に訴えました。

 

「ここでお前に貸すのは簡単だ。

だけどそれをしたら俺はお前とは友達でいられなくなる。だから貸さない。」

私の数倍も苦労されている先輩ですので、

その方からみたら私の苦労など大甘にみえるのでしょう。

私を傷つけないような優しい言い方で諭してくれました。

 

そのときは不謹慎にも“ふざけんなよぉ、貸してくれよぉ”

心の中で叫びましたが、

今となっては本当に有り難いお言葉をいただきました。